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Jリーグのアクティブユーザーってどれくらい?

jleague

2018年07月03日:2015年サッカーファミリーの数値を追記

以前のBLOGから移行してきたのでデータは2017年とかですのでご注意を。

Jリーグのアクティブユーザーってどれくらいいるの?という話。
2017年、明治安田生命効果+DAZN効果で観客が少し増えていると報じられたJリーグ。J1とJ2の観客動員数はそれぞれこんな感じです。


表には載せてませんが、J316年709,640人17年710,621人の観客動員がありまして、リーグ戦をJ1からJ3まで合計すると17年は9,708,735人となります。ただしこの数字は1人の人が複数回来場すれば複数回カウントされるいわゆる延べの数字です。

1,000万人近い観客を集めていると聞くと、かなり大規模な話の印象を受けますが、実際に『年に1回でもJリーグに足を運んだ人、定期的に足を運んでいる人』はどのくらいいるのかなあというのを調べてみようというのが今日の話。

ちなみに、10年くらい前に『イレブンミリオンプロジェクト』というのがありました。2010年に1,100万人の動員を集めるぞ!おー!という内容でのプロモーションでしたが、2010年には全然達成できませんでした。ようやく2016年にリーグ戦以外の公式戦(カップ戦や昇格プレーオフとかあれやこれや含めて)の合計で1,000万人を超えています。

2016Jリーグ入場者数 2年連続で1,000万人を突破!(J公式

ではまず、こちらのリサーチデータから。
【速報】 2017年スポーツマーケティング基礎調査出典元
三菱UFJリサーチコンサルティングと市場調査のマクロミルによる定点調査。この調査によると(PDFの6P)、Jリーグのファン数は1,089万人とのこと。09年には1,648万人いたファンが年々減り続け15年には924万人まで減っています。ちょうどその頃にチェアマンに就任したのが村井チェアマンです。ファン数は16年の調査より150万人ほど増加し1,089万人までもどしていますので、色々な手数は効果を上げていると言えるでしょう。個別チームだと浦和レッズが114万人だそうです。
こちらの調査によれば、サッカー日本代表は2,923万人で、こちらは94万人減。2011年には4,717万人いたそうなので、急降下しています。他のスポーツですと、プロ野球のファン総数は2,845万人。個別チームだと巨人が577万人、阪神438万人、広島が415万人。Bリーグが559万人となっています。計算方法は、「(観戦する/しないを抜きにして)好きなスポーツ(チーム)は?」という設問の回答者を人口比で計算しています。

以前、Bリーグの葦原理事のマーケティングセミナーで聞いたことがあるのですが、Bリーグでは、観戦意向者700万人(別のリサーチだと思われます。数字が違います。)に対し、試合来場者が30-50万人Bリーグの各チームなどの会員数が全チーム計でだいたい5万人だそうです。観戦したいという(興味がある)人の10%程度しか実際は来場しない。来場した方のさらに10%が会員(コアファン=ファンクラブ加入者やシーズンチケット保有者)というピラミッドになるそうです。

となると、Jリーグは1,000万人のファンですから、その10%で100万人がスタジアムに実際に足を運んでいると言えるのかもしれません。

これをJリーグが毎年発表している『観戦者調査』の数値を使って計算してみます。

Jリーグ スタジアム観戦者調査2017 サマリーレポート出典元
Jリーグが毎年公開している観戦者調査。2017年版だと21Pに「観戦頻度(2016 シーズン実績)」があります。2017年の調査時に、「2016年は何回スタジアムにJリーグを見に来ましたか?」と聞いたものです。そのため、0回という回答が存在します。
結果はこんな感じ。


J1だと1年の半数以上=34節の半分、17試合以上の回答が35%超となっており、多くのコアファンに支えられていることが分かります。

ちょっと脱線。このアンケートですが、日立台で何度か協力依頼を受けたことがあります。自分が回答者だった際は、キックオフ2時間前とかに調査票が配布されていました(ゴール裏で見ていた時代なので2008年とか2009年とかの話です)。紙ベースの調査票でした。今はネット調査になっているかもしれません。日立台の場合、座席の特性上、自由席観戦者(=2時間前くらい早めに来場しないと良い席が押さえられない)が多く含まれるサンプリングになってしまうような気がしました。自由席は年間チケットホルダーも多くいらっしゃるので、ちょっと観戦頻度が高い傾向に出るような気はします。とは言えこのデータしかありませんので、この調査結果と先ほどの観客動員数から強引に計算してみます。

まず、16年度観戦状況で「0回だったよ」と答えた人を除きます。次に1回から17回以上の方で100%になるように割り戻します。さらに、割り戻した%に総動員数を掛けると各回毎の延べ観戦回数が出ます。最後にこれを観戦回数で割ります。

1回であれば549.8万人×4.76%ですので、1回観戦した人数は推定26.18万人となります。これは延べ回数なのでユニークの人数を出すためには、観戦回数で割る必要があります。ここは1回ですからそのまま26.18万人となります。

これを全てに対して行います。問題は17回以上の方です。ここを何回とするかでユニーク人数がブレてしまうのですが、そこは数字遊びなのでご容赦を。全員が34試合見ているとも思えないので25回で計算してみました。
結果はこんな感じ。


観戦者調査を元に強引に計算してみると、年に1度以上スタジアムで観戦した、ユニークの観戦者数はJ1だと91.6万人ほどになります。Bリーグの話ではないですが、1,000万人のファンの10%、100万人と近しい数字になりました。

同様にJ2をやってみるとこんな感じ。

J2だと50万人くらいです。J2は21回以上の所を30回で計算しています。また、実際はJ1とJ2を掛け持ちで見る方も多いかと思いますが、そのあたりは考慮していません。

観戦者調査を元に計算してみると、ツッコミどころは多そうですが、年に1度スタジアムに足を運ぶ人数は、計算上J1で91万人、J2で50万人程度となりました。

で、アクティブユーザー数です。
流石に、年に1度、2度スタジアムに見に来た人をアクティブと呼ぶのはちょっとアレなので、アクティブを定義するところから。2016年のJリーグですが、2月の最終週に開幕して11月までリーグ戦が行われており、J1は11月中旬から12月最初の週にかけてチャンピオンシップが、J2は昇格プレーオフが11月の最終週に行われました。実質は3月から11月までの9カ月となります。毎月1回の観戦をアクティブとしてしまうと、ちょっと数が少なくなりすぎそうなので、2カ月で1回、9カ月だと4.5回。今回は4回以上スタジアムで観戦した人をJのアクティブユーザーとしてみます。計算すると

J1:394,304人
J2:212,310人

となりました。年に4回以上J1・J2の試合を見に行くアクティブユーザー数です。意外と大したことない数字に見えます。1,000万人と聞くと、何か大掛かりなプロモーションを打たなければ!と考えてしまいますが、実際は数十万人で成りたっていると推測できます。1クラブで置き換えれば数万、数千の単位になるでしょう。

とこんな感じでまとめていたら答えに近い数字がでてました。
JFAが出している中期計画(PDF)の中にサッカーファミリーという定義があります。
サッカーに関わる人たちを増やしていこうというアクションで、選手、審判、ボランティア、ファン・サポーターのような区分で人数と目標を設定しています。
2015年の数値ですが
クラブサポーター:690,452人
※2014年シーズンの、Jリーグ、JFL、なでしこ、Fリーグの正式なファン・サポータークラブの会員数にシーズンチケット購入者を合算した数字
会員になってる方やシーズンチケット保有人数なので、ややコアに寄ってはいますがJ以外のリーグを入れても100万人はいないようです。
また同資料によると、チケットJFA会員数は、2015年3月現在で504,849人、日本サッカー後援会人数は6,310人とのことです。

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