試合情報
2024明治安田J1リーグ 第2節
@ノエビアスタジアム神戸 23,107人
ヴィッセル神戸 0-1 柏レイソル
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柏 83’ 木下康介
神戸
柏 □犬飼 智也 □高嶺 朋樹
京都 □井手口 陽介
試合前の話
・チャンピオンチーム神戸との対戦。あまり相性は悪くなく、過去の対戦成績は柏から見て
通算:36勝9分18敗
J1+J2:31勝7分13敗(アウェイ18勝1分6敗)
ルヴァン:3勝1分3敗
天皇杯:2勝1分2敗 と圧倒。
・アウェイ神戸戦では3年連続細谷くんがゴール中
スタメン
・開幕京都戦と同じスタメン。ベンチに片山さんがINで川口さんが外れる。
試合で感じたこと
・ボール保持にこだわらない神戸相手ということで、あえて神戸にボールを持たせるかちばぎんのように柏が保持をしてみるかどっちの選択をするのかと思っていましたが、柏がボールを保持する展開に。
・6分の形とか11分の形はマツケンから繋いで中盤がギャップの位置取りをとって受けてゴール前へ運ぶというやりたい形が表れていたように見えます。
・シモさんが去って以降繋げないチームとなっている柏。ビルドアップでプレッシャー受けるとパスミスなんて場面を多く目にしてきたこともあり、GK+CB2人のボール回しに井手口さんとか汰木さんがプレスしてくると「怖いな…」と思ってしまうのですが、ブレずに怖がらずにパスを回して相手の綻びをついていきます。
・ルーキー関根くん。汰木さんとの接触プレーがありましたが、この試合は2つの大きなタスク(ビルドアップの出口になること※左サイドのジエゴの方が多い。神戸のロングボールをはじき返すこと)をなんなくこなしており頼もしい限り。3月22日と25日にU-23日本代表が強化試合を組んでますがこのままいけば選ばれる気がしてきました。(来週あたりにメンバー発表かしら?)右SBだとガンバの半田くん、デュッセルドルフの内野くん、湘南の畑くんあたりとポジションを争うことになるはずだけど、CBもできるという点は人数が少ない五輪だと有利に働くかもしれない。
・繋ぐプレーも多いのですが、柏の最大の長所である縦に速いカウンターもこの日は随所にみられる。カウンターに行く場面繋ぐ場面、ピッチ内の選手の意識がそれこそ木下さんのセリフじゃないけど「シンクロ」できるかが大事だと思う。キャンプの選手コメントで「今年は難しいことに挑戦している」的な発言をよく見かけたけど、この意識の共有が一番難しいような気がする。カウンターだけです。ボール繋ぐだけです。とすればどれだけ簡単なことか。
・前半は0-0も柏の方がやりたい形を作れていたし神戸の攻撃を良く防いでいた。
橋本さんの解説、レイソル応援してるとあまり聞くことないんだけど、選手のプレーの意図まで話してくれて素晴らしい。
言語化力が高い。— tassiy (@tassiy1974) March 2, 2024
・後半。神戸は柏のつなぎを封じるべく前からの圧力を増やします。マツケンからのビルドアップの際には4-2-4のような形になってパスコースを遮断しに。余裕がなくなったこともあって前半ほど上手く運べずクリア気味のボールを中盤で奪われてカウンターを喰らうという展開が徐々に増えます。特に62分サヴィオとジエゴが攻めあがったところからカウンターになった場面は危なかった。白井さんが上手く対応してくれました。白井さんは地味すぎて(笑)中継でもほとんど名前呼ばれないんですが黒子に徹するスタイルは嫌いじゃないです。
・この時間帯、柏の最終ラインが高くできない→神戸は変わらずボールを入れる→繋げずにクリア気味に逃げる場面が増える→神戸に拾われると、神戸の攻撃を受け続けてしまいます。
・まずい流れを察してベンチが早めに動くと大当たり。前半のように柏がボールを持つ流れに変わります。攻撃陣にフレッシュな選手が入ることでカウンターを警戒したのかなあ。特にコレというプレーがあったわけではないと思うのですが明らかに柏がボールを持てる時間帯に。
・神戸は負傷交代で2回交代枠を使っていたのが痛い。
・先制の場面はルーズボールを諦めずに競りにいった細谷から島村くんが運んで木下さん。70分過ぎも似たような場面があって両方ともトゥーレルさんの所に細谷が詰めた流れ。気を抜いたわけじゃないと思うので細谷のスピードが想像以上に早かったってことになるのかな。試合後酒井高徳さんがコメントしてたのはこの辺りを指しているものと思われる。
・島村さんはゴール裏からの映像だと木下さんがシュート打ったスペースをドリブルしながら3度4度確認しているのが分かる。(島村)ココに入ってきて欲しいなあ。(木下)ココに出して欲しいなあ。というのが本当にシンクロしたゴールでした。
・その直後にも追加点を奪えそうな場面がありましたがここは防がれます。京都戦でもそうでしたが「終盤バタバタする最大の解決策は2点差にしてしまう」論者としては決めておきたかった。Jリーグのデータでは2-0になったチームの勝率は90%を超えています。バタバタせずに試合を終わらせるより2点目奪う方が柏としては楽かもしれない。これも、繋ぐのか蹴るのか同様、ピッチ内の選手の意識を揃える必要があるので難しい所だけど。
終了間際に追いつかれる試合が多くてそっちに目が向いちゃってたけど
犬飼さん加入後のリーグ戦15試合(浦和戦含めて5勝8分2敗)のうち12試合で先制できてた(無得点試合は2試合。先制許した試合も2試合)のはプラス要因よね
終了間際にドタバタするのは追加点取ることで解決できると良いのだけど
— tassiy (@tassiy1974) March 4, 2024
・その後いつも通りかなり危ない場面を作られるのですがなんとか守り切って今シーズン初勝利。
試合後
・汰木さんは関根の膝がもろに入ってしまった形。DAZNの映像だと倒れてから体制を変えれてないように見えたので昔W杯でネイマールが受けたような腰椎の突起あたりを折ってしまったのかもしれない。10年前の記事だけど、なぜ動けないかについて書かれていた記事がありました。神経が通っている箇所だからビリビリとした痛みが襲ってくるようです。ネイマールは2か月くらいで復帰したんでしたっけ。軽傷であることを願うばかりです。悪気がないプレーだったと思うけど柏戦で負傷者が続いてしまっていることについて神戸の会長さんが仰る気持ちも分かる。ホントに軽傷だと良いことを願うばかり。